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2005年7月13日 (水)

「日本でクロマティといえば私のこと」

日テレ系午後のワイドショー「ザ・ワイド」で、クロマティさんを取り上げていた。「魁!!クロマティ高校」の映画に待ったをかけたクロマティさんである。番組によれば、おととい、アメリカでクロマティさんにインタヴューを実施、その模様をVで流したのだが、

とにかく、クロマティさんの言い分はこうだ。「日本では私以前にクロマティはいなかった。私が来たからこそ、クロマティの名がある。そのクロマティとは私だ」「私は日本で伝説となった。私は日本での7年間を汚したくない」…確か、そんな感じだったと思うのだけど、一言一句覚えているわけじゃないから、違っていたらごめんなさいね(と一応逃げを打っておく)

まぁ、確かに、ウォーレン・クロマティという人物が来たから、日本にクロマティという名称が定着したというのはある。うん、確かに。そこは彼の言うとおりだと思う。

しかし、今、クロマティと聞いて、我々日本人は何を思い浮かべるか、やはりクロ高なのではないのか。いや、恐らく、世代によっては元巨人の助っ人外国人クロマティ選手しか想起しない人もいるだろうが、「クロ高」というシュールなギャグ漫画を読み、受け、支持している層の何割が、元巨人の助っ人外国人クロマティ選手を知っているか。私はここで極めてクロマティ選手に厳しい現実が待っているような気がする。

かつて、BSマンガ夜話でこの「クロ高」が取り上げられたとき、この作品はことごとくパロディによって成り立っている、そもそも絵柄が池上遼一だという指摘がされたとき、ゲストの双子女性タレントが「池上遼一さんてどんな漫画家さんですか?やっぱりギャク漫画家さん?」といったことが印象に残っている。ここに「クロ高」の一つの特徴があるとされ、さらには読者の特徴にもなっているらしい。どういうことかといえば、数々のパロディがなされているにもかかわらず、その殆どは本歌取り・引用の効果は殆どない。クロマティ、バース、デストラーデという数々の外国人助っ人選手名を校名として起用していながら、その殆どは、それでなければならなかった必然に欠ける。メカ沢にしたって、確かに元ネタは中沢新一氏らしいとわかっても、だから、それがなんだというのか。あの中沢新一氏にメカ沢チックなところがあるとでもいうのか。いや、そんなことは証明されていない。でまた、物語にもその必要はない、必要はないのに引用はなされている。なんとなく。その、なんとなく意味もなく用いられる引用の数々が、とてつもなくシュールで不条理な一種独特な世界を作り上げてしまっている。本歌取り/引用は、それをひっぱってくることで、元ネタの趣を取り入れるという効果がある。しかし「クロ高」にはそれはない。むしろ、「クロ高」で用いられることで、元ネタは、「クロ高」のシュールな趣に飲み込まれ、結果、同レベルに引き下げられているというか(苦笑)うむ、茶化されてしまっているかもしれない。

となると、「日本での7年間を汚されたくない」とするクロマティさんの主張に、やや引っかかってくるかもしれない。「クロ高」は、その名を用いることで、確かにクロマティという名前を茶化している、ということはいえるかもしれない。

クロマティさんと「クロ高」との関係で私が連想することが一つある、山本リンダと、米米クラブの関係だ。今回の騒動と比べて、リンダと米米の関係は実に良好だった。彼女が90年代半ばに芸能界に復帰できたのは、米米がまだまだ売れていない当時からコンサートでさかんにリンダの名曲を熱唱したという経緯がある。あの、ごっついジェームズ・小野田がごっついコスチュームに身を固めてごっつく熱唱し、カールスモーキー石井が合いの手を入れる絶妙のステージ。一度でも見たことのある者なら、忘れられない光景のはずだ。確か、売れていなかった当初、米米はリンダサイドに断りなどは入れていなかったはず。だけど、リンダと米米がそれを巡って争ったという話はなかったと思う。あるいは、美川憲一を復活させたコロッケのものまね。これもまた、美川は「ありがたい」と言っていたはず。
リンダや美川のような、芸能界で1度忘れられかけ、しかも日本芸能界の常識に使っている人物たちと、クロマティさんを比べることはいちがいにできないけれど、前者にあって、後者になかったことが一つあるかもしれない。引用者の元ネタへのリスペクトの有無だ。米米はリンダの歌をリスペクトすればこそ取り上げ、コロッケもまた美川を認めるからこそ取り上げたのだと思う(そうでなければ、美川との関係は最悪になるだろう)。だが、「クロ高」にクロマティへのリスペクトはあるか。

ことによると、茶化しているという引用の手つきが取り上げられ、「クロ高」は敗けるかも…なんてな。

まぁ、でも、今日本でクロマティといったら、「クロ高」ですから。

それにしても、「りき・りき・たけうちりき」と歌われても騒動一つ起さなかった竹内力はオトコだねえ、と改めて思うのだった。

追記:
サンケイスポーツによれば、「7日に第1回審理を終え、14日の次回審理の後に東京地裁の判決が出る」とのこと。

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