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2006年4月27日 (木)

トライベッカ映画祭って

映画祭といえば、じきに今年もカンヌ国際映画祭が開催される。まぁ、ああした世界有数の規模を誇る一大映画祭ならずとも、世界は映画祭に満ちている、といっても過言ではないくらい、世界中、有名無名、さまざまな映画祭がある。
最近、よく名前を聞くようになってきたトライベッカ映画祭……まぁ、数ある映画祭の一つなんだろう、ぐらいに思っていたのだが、この記事を読んで、どういう来歴の映画祭なのか、ようやく知ることができた。

リンク: ニューストップ > 芸能 > 映画 > トライベッカ映画祭で9・11映画がワールドプレミア (ロイター) - Infoseek ニュース.

[ニューヨーク 24日 ロイター] 米同時多発テロの舞台となったニューヨーク南部地区の復興を願い、米俳優ロバート・デニーロさんらによって創設されたトライベッカ映画祭が25日に開幕する。

ああ、そういうことだったのね……と。道理で、ここ数年の間に名前を聞くようになったわけだ。新世紀になってから新設された映画祭のなかでも、映画そのもの、というよりも、トコロの事情で注目されざるを得ない映画祭というわけだ。

しかし、今年のトライベッカは、トコロの事情と、映画祭の本質と、両面で、注目に値する作品がそろってきているらしい。

今年5回目を迎えた映画祭のオープニングを飾るのは、同時多発テロを描いた話題作「ユナイテッド93」。同映画は米同時多発テロでハイジャックされたユナイテッド航空93便の乗客がハイジャック犯に立ち向かった様子を克明に描いている。

 映画祭の開幕を控え24日に行われた記者会見でデニーロさんは「オープニングで上映されなければおかしな作品」とコメント。「実際に起こったことの再生で、何が起こるかは予想できるけれど、それでも見る必要のある映画」と述べた。

 「ユナイテッド93」は米同時テロを映画化した初のハリウッド大作。8月には、テロ発生後の救助作業中に世界貿易センタービル内に閉じ込められた警官2人を描いたオリバー・ストーン監督の「World Trade Center(原題)」が公開される。

 トライベッカ映画祭では、「ユナイテッド93」以外にも同時テロを題材にしたドキュメンタリー映画2作品が上映される。

これを読んで最初に思ったのは……昨今のアメリカの、9.11以降の極端に内向きでナイーブになっていた自身への反省や自己批判からくると思しき、社会派映画作品の到来との関係である。先のアカデミー賞ノミネート作品が、さまざまな硬派の社会派作品に彩られていて話題になったのを覚えている方もいるだろう。その時代の空気が、こちらにも押し寄せ、こうして9.11に対して本質的かつ真摯な作品を、上映させることを可能にしたのだろうか、ということ。…といっても、過去の映画祭招聘作品がどんなものなのかわかっていないので、どれくらい今年が特別なのか不明なのだけど<調べてからいえよ!

あと、ふと素っ頓狂なことを思ったのだが、これは実は極めて民族的な祭りともいうべきものなのかも、ということだった。…いや、世界中どこへ行っても、祭りというものには、幾つかのパターンがあるものだけど、その一つとして、実際の出来事を記念したり、あるいは、非常に重大な事件だったその出来事を儀礼的に再現している、ということがある。例えば王の戴冠式、という儀礼は、実は、最初の偉大な王の戴冠というイベントを繰り返しているのだという。あるいは、鎮魂であるとか厄払い・疫病鎮めの祭りなども、その祭りの手順は、過去、そうした行為で実際に災いが鎮まったから、だから、それを繰り返すのだという。この観点からすると、9.11という未曾有の事態を、まさしく再現し、その収束を映画という視覚的物語によって大衆が一斉に追体験するさまは、パフォーマンスとしては従来の祭りとは違うかもしれないが、質的には祭りと同じとみなしてもいいのではないか。伝統的な祭りが、所作によって参加者に体感されるモノだとすれば、この映画祭は、視覚化による新しいカタチのものという気がする。

いや、ま、思いつきなんだけどね(苦笑)。

この映画「ユナイテッド93」は、こちらの記事によると、結構、受難な作品であるようだ。
米同時テロ墜落描いた映画「ユナイテッド93」公開(読売新聞)

公開にあたっては、「映像が刺激的すぎる」「映画化は時期尚早」などの苦情も寄せられ、予告編の上映を取りやめる映画館が出るなど論議を呼んだ。ただ、この日招待された遺族らは「犠牲者を追悼し、事件を人々の記憶に残す意義がある」などと、好意的な反応を見せていた。

9・11映画「ユナイテッド93」に遺族から支持の声(ロイター)

[ニューヨーク 18日 ロイター] 米同時テロのハリウッド映画化について、時期尚早ではないかとの論議が行われる中、米ペンシルベニア州に墜落したハイジャック機を題材にした映画「ユナイテッド93」に対して、遺族の間から支持の声があがっている。

 来週、トライベッカ映画祭で初公開される「ユナイテッド93」は、2001年9月11日にハイジャックされたユナイテッド航空93便の離陸から墜落までを実時間で克明に再現する話題作で、観客から否定的な反応があったとして、あるニューヨークの劇場では予告編の上映をもストップしたほど、物議を醸している。

 しかし、ユナイテッド93便で息子を失った遺族の女性の1人は、この映画を見るのはとても辛かったが、多くの人に伝えるべきストーリーであると同作品を支持。「1−2年前では辛すぎたと思うけれど、ちょうど良い時期だと思う」と語っている。また同じく兄弟を亡くした男性も、制作会社が公開週末の興行収入の10%をユナイテッド93便の犠牲者の慰霊碑建設のために寄付することを約束していることに言及し、「悲劇をネタに不当に利益を上げようとしているとは思わない」と述べている。

遺族の好意的な反応も手伝って、案外、シリアスなこの作品は、受け入れられるのではないだろうか。しかし、9.11から5年……アメリカは、ようやく過剰なナイーブさから抜け出しつつあるということだろうか。
米国では28日から一般公開されるという。その反応をみるのが楽しみである。そして、日本では8月公開予定。ま、多分、日本人はありがたく押し頂く……んじゃないかな。

ちなみにキャストやスタッフは…というと、う~ん、キャストはあんまり知ってる人がいないなぁ。まぁ、これは役者でみるというよりテーマで観る作品であろうからいいんだろうけど。監督はポール・グリーングラス、「ボーン・スプレマシー」「ヴァージン・フライト」の人ですね。

さて、今年のトライベッカ映画祭では、このほかにも、様々なプレミア上映が目白押しのようだ。例えば、「M:i:Ⅲ」とか、レイフ・ファインズ 出演の『Land of the Blind』とか、シガニー・ウィーバー とデビット・ドゥカプニー 主演の『The TVSet』とか、ジョン・マルコビッチ 主演の『Colour Me Kubrick』とか。

169 Features To Screen at 2006 Tribeca Film Festival; 59 Competition Films Announced

トライベッカ映画祭公式サイト:http://www.tribecafilmfestival.org/

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