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2006年11月20日 (月)

オスカーのため?アニメ「パプリカ」LAで上映

リンク: ニューストップ > 芸能 > 映画 > オスカー前進「パプリカ」ロス上映 - Infoseek ニュース.

第79回アカデミー賞の長編アニメーション部門対象作品の16本に選ばれた今敏監督(43)の「パプリカ」が、米時間20日からロサンゼルスで先行上映されることが18日、決まった。期間は1週間程度で、本格公開は来年春以降に予定されているという。

 アカデミー賞の最終ノミネートには「年内にロサンゼルスで有料上映された作品」という条件をクリアする必要がある。「パプリカ」は映画祭などでニューヨーク、シカゴ、ハワイでの上映実績はあったが、ロスは未上映。今回、上映が決まったことで、オスカー獲得に一歩近づいたと言えそうだ。

いやぁ、意欲的なことだ。
日本製のアニメ作品が、本国での公開・ロードショー上映もなくして、海外の映画祭サーキットに出回り続けている、そのうちの一つは、世界三大映画祭のヴェネチアで、しかも、米国アカデミー賞アニメ部門ノミネートまであともう一歩……

考えれば考えるほど、スゴイ話しだ。
これは、世界に冠たる日本のアニメーションといえども、「パプリカ」だけなのじゃないか?

いやはや、やはり、このLA限定公開、オスカー選抜のための体裁を整えるためとしか思えない。

どうなることか。アカデミーの最終ノミネート作発表は来年1月である。
まずは、無心に作品そのものを楽しみたい。日本公開は11月25日からである。

しかし、「時をかける少女」といい、この「パプリカ」といい、今年の話題アニメ作品は、どちらも筒井康隆原作なのだ。
実は私はこのことに、静かに深く感じいっているところなのだが、まず、新しさがとりわけ求められている日本アニメにおいて、この原作となった両作品は古い。「パプリカ」の雑誌連載が始まったのはバブルの余韻一方ならぬ91年のことであった。(…と、書くと古さを実感しないか?)そして、「時かけ」にいたっては「中学3年コース」で連載が開始れたのは1965年である。うわぉ。(無論、今回アニメ化された「時かけ」は原作どおりのストーリーではないことは承知している)。
もはや、現代には通用しないのではないか?と一瞬思わせる古さにも関わらず、これらの作品は、21世紀になってもなお熱く支持される……いや「パプリカ」については、初の映像化によって、連載時や、単行本刊行時とは違った、ファンを獲得し、その物語の裾野を広げるに違いない。
これらは、まさしくクラシック、古典なのだ。

なんというか、私には本当に感慨深い。
日本のアニメは、意識しているかどうかはわからないが、SFをヴィジュアル化する手法でもあった。そして筒井康隆はまぎれもなく日本SF界の巨匠である。これまでにも、日本のアニメは日本のSFにその名を知られた作品を手がけてきた。そのいずれもが成功したとはいいがたいと思うのだけど、しかし、ツツイ作品は映像化と相性がいいのではないかと思ったりもする。アニメではないが、NHK少年ドラマシリーズの「七瀬ふたたび」は見るものに深い印象を残している。原田知世版「時をかける少女」はSF映画の傑作のみならず、日本映画の傑作であり、青春映画の傑作でもある。
そして、今、90年代初頭の、なんとも浮ついた絢爛豪華な時代に世に送り出された「パプリカ」が、10年余を経て、アニメ化される。それも、「失われた10年」と呼ばれる不況の時代を経たあとで……感慨深いのだ。何か、ものすごく感慨深いのだ。

ところで、公式サイト開くと、流れてくる曲……メインテーマなのかな?
いいねェ……なんだろ、「失われた10年」以降の暗くて押しつぶされそうな感じの曲調じゃなくて、なんというか、あのアッケラカンとした80年代と地続きだった90年代初頭の空気を感じるよ、
なんてね。あくまで、これはケレン味たっぷりだという「パプリカ」のイメージに沿ったものであって、私のような思い込みは迷惑というものだろうな……。
とにかくサントラ買おっと。

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