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2006年11月16日 (木)

ジェイミー・オリヴァー、米国に物申す

先ごろWOWOWで放映された「ジェイミー・オリヴァーの給食革命」、みなさまは、ご覧になったであろうか。

ま、それを見ていると、どうして、このオトコが、こんな発言をするのか、その辺りの事情も飲み込めて、より分りやすいのじゃないかというようなニュース。

英セレブシェフ、米国の肥満問題で苦言(ロイター)

[ニューヨーク 14日 ロイター] 英国で「セレブリティ・シェフ」として知られるジェイミー・オリバー氏は、子供の肥満が深刻化する米国に対して、高脂肪の菓子や学校給食に反対するよう呼びかけた。

 オリバー氏は過去数年、テレビ番組や政府との協力を通じて、英国の学校で子供たちに体によい食べ物を食べてもらう運動を展開してきた。

この辺りのことは、その「ジェイミー・オリヴァーの給食革命」をご覧になればよく分る。番組そのものが実にエンターテインメントしているにも関わらず、社会派で、見て為になるドキュメンタリーでもあるという優れものの番組だ。ご覧になっていないのなら、是非にもお奨めする。
あ、併せて、ジェイミー流のニート対策にして、彼がプロデュースするイギリス屈指の人気レストラン「フィフティーン」の誕生譚でもある「COME ON!ジェイミー塾」も、ね!

オリバー氏は両親のホテルで8歳のときに料理をスタート。その後21歳のときに、本とテレビ番組「The Naked Chef」で一躍有名になった。

記事の結びのパラグラフに書いてあることだが、彼は門前の小僧ならぬ、親の厨房で遊び感覚で料理を覚えたという、心底料理に見せられた男で、20代、ロンドンのイタリアンレストランで「リバーカフェ」で修行していたとき、客だったBBCの関係者に口説かれて、「The Naked Chef」という番組をやってみたら、ルックスもさることならが、料理の手際、そして敢然アドリブの口舌でお茶の間の人気独占!あれよあれよという間に国民的人気を博すまでになった。この番組は「裸のシェフ」と銘打って、日本でもCSで放映されDVDも発売された。
で、当時の、実にキュートなボーギャルソンぶりは実に素晴らしいものだったのだが、やんぬるかな、歳月は残酷なもので、いまや彼はちょい太めのふっくらボディのオトコになってしまっている。そのためか、日本でもかつてのような大人気を維持しているとはいいがたい。ニフティにあった彼の日本公式HPもいつしか終わってしまったし、太っちょになった彼のことを揶揄する人も多い。さらに、最近の彼の社会的な活動、ニート対策だの、給食革命だの、若くして成功して、あとは名誉がほしいんだろう的な見方をする人も多い。

だがしかし、私は、彼の、この社会的な活動ぶり、その核にある、自分の愛する人を大事にしたいという気持ち、自分の料理を口にする人への愛、それを大変に尊敬している。

 率直な物言いで有名なオリバー氏は、ロイターに対して「英国は欧州で最も不健康な国米国は世界で1番不健康な国だ」と強調。

 同氏は、米国の政治家は「ジャンクフード会社」に「おもねるのをやめるべき」との考えを示したうえで、米国はジャンクフードや高脂肪食品の消費を減らすべきあり、そうすれば将来の医療費削減につながる、と述べた。

 また「同じ太っているといっても、英国と米国では程度が違う」などとも指摘。米国の肥満問題のほうがずっと深刻だとの厳しい見方を示した。

この米国の肥満、さらには政治家に対する注文について、自国のことじゃないのに大きなお世話だと思う人もいるだろうし、料理人風情が!と思う人だろうし、スター気取りの誇大妄想で手が付けられなくなったかと思う人もいるかもしれないが、私は支持する。それは実にきっぱりとまっとうなことなのではないのか? 米国の肥満、その異常さについて、それが問題であるのは誰の目にも明らかだし、その根元は、アメリカ人の食のスタイルだけでなく、米の食品会社にもあるだろう。

だから、それを選んでるんだから、全ては自己責任じゃないの?という声もあるだろうけど、ジェイミー・オリヴァーはこういうに違いない「そうかな? 自己責任なの? 考えてみてよ、自分の友達や、家族や、恋人なんかが、そんなジャンクフードばかり食べてぶくぶく太ってしまって、太ったばかりでなく、不健康で、病気にもなってしまうとしたら、それを見てみぬふりしてほうっておいていいのかな? 注意するもんじゃない?」

人によっては、だから彼が嫌いだというだろう。いい年をした大人なんだから、好きでやってることに口を出すべきじゃないし、自分も出されたくないとかなんとか理由をつけて。だが、彼は、親切で、おせっかいなオトコなのだ。そして、その親切さ、お節介さは、かつて人間社会で、誰しもが備えていて、人々の暮らしをよりよく支えてたものだ。過剰だったり、妙に歪んでいたりする、昨今の「親切・お節介」とは異なるものだ。と私はそう思う。
そして、それを、私はこよなくリスペクトするのである。

一番肝心なことは、このろくでなしの不健康大国アメリカのライフスタイルは、豊かでいいものだということで、どんどん他国でも右へ倣えされているということである。そして、アメリカ製品はなんでもかんでも、どんどん世界中へ流通している。ことによると、ジェイミーは、食の安全と暮らしの豊かさを安堵するには、モトをたたなきゃダメ、ということに気づいてしまったのかもしれない。つまり、食と暮らしを堕落させる不健康なライフスタイルの源がアメリカ、およびその製品にあり、結局はそこを改善しないと、愛する母国アメリカも、自分の愛する人々も守れない、ということに考え至ったのかもしれない。
そんな風にも思うのだ。

とすると?
さて、ジェイミーくん、こんな風に語ったということは、次なるプロジェクトで、アメリカ(の肥満)と戦うつもりなんだろうか???

ところで……こんな写真があるんだが、え~っと、まさか、今もこのままなんだろうか??? だからロイターの記事に使われてた写真が去年のだった??? あ、ウソ写真? (こちら参照)な~んだ、着ぐるみと特殊メイクか~♪(って、デイリー・ミラーの記事にもそう書いてあるだろうがっ)

Photo ともかく、昔はこんなにボーギャルソンだったんですよ……







【追記】
この番組の日本語版DVDが来年に発売になるとのこと!
タイトルは「ジェイミーのスクール・ディナー」で、1月25日だそうな。
また、「COME ON!ジェイミー塾」も日本語版DVD発売決定だそうだ!
こちらもタイトルが変更「ジェイミー’s キッチン FIFTEEN」で、12月22日。
いやぁ、楽しみだ。しかも「15」のその後を追った未放映話つきだそう。
みなさん、是非、ご覧になってみてくださいね!
面白うて、やがて深刻、になりますんで。

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