よくわからない映画ニュース
最近の映画ニュースのなかから、よくわからないと思われたものをいくつか。
①「HALO」の製作(一時)中止
スタジオ探しで難航していた映画版「HALO」が、製作中止となった。マイクロソフト社やピーター・ジャクソン監督らからなる製作チームは、「世界中にいる何百万人もの『HALO』ファンに、一流の映画版を作るという約束を果たすため」に、支援する映画スタジオが見つかるまで、一時製作を中止すると発表した。「HALO」の映画化に関しては、巨額の製作費と製作チームへの高額の配当、また、監督が新人であることなどから、20世紀フォックスやユニバーサルをはじめとする大手スタジオが軒並み撤退していた。
.
ピーター・ジャクソンのネームヴァリューをもってして支援する映画スタジオが見つからないということがよくわからないし、そもそも「HALO」なる作品がよくわからない。
大手スタジオが、海のものとも山のものともしれない新作について二の足を踏むっつうのは、よくわかる。
②スタンリー・キューブリックの新作?
99年に亡くなったスタンリー・キューブリック監督の“新作”が製作されそうだ。キューブリックは、50年代にジム・トンプスンのノワール小説「Lunatic at Large」の映画化に興味を持ち、あらすじを作成。しかしその後興味を失い、あらすじの行方も分からなくなっていた。キューブリックの死後、義理の息子であるフィリップ・ホッブスがそのあらすじを発見。イギリスのTV監督、クリス・パルマーによって映画化される方向だという。
そもそも、こういうものを新作と呼んでいいのかどうか、それがわからない。
で、キューブリックの義理の息子(なんてひとがいたことを今回初めて知ったけど)フィリップ・ホッブスさんは、なんでまた、そんな”新作”を映画化しようなんて考えたのか、キューブリックの遺産でくってけるんじゃないのか、それとも全然食ってけないのか、そこんところの事情もまたわからない。
③「リーサル・ウェポン」は終わったと断言するメルギブ
「マッドマックス」と「リーサル・ウェポン」という2つの人気シリーズに出演しているメル・ギブソンが、今後、どちらの続編にも出演しないと明言した。監督作「アポカリプト」のインタビューの席で明らかにしたもので、「マッドマックス4」の企画には一時期興味を示していたものの、今では関心を失っているという。なお、「リーサル・ウェポン」に関しては、「もうやりたくない。あれは完全に終わってる」と言い切った。
全体的に、わざわざ断言しなければならないことがわからない。
…それとも、これって、シュワちゃんが「ターミネーターはもう終わった」だの、スタローンが「ロッキーはもうやらない」とかいうようなものですか、ああ、そうですか。
でもって、そういう風にいわないと、まだ、あのシリーズでひとはた!とか思ってる連中に引導が渡せないってことですか、ああ、そうですか。
それともこれって、特撮出身俳優が、文芸大作とか大河とかに出るようになっちゃって、特撮出演をなかったことにしようとするようなもんですか。だとすると許しがたい。