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2012年6月24日 (日)

石据カチル「空挺懐古都市①」を読む

久々に知らない漫画家の作品に手を出した。石据カチルの「空挺懐古都市」という作品だ。

小学館の月刊flowers増刊「凛花」とやらで連載中だそうだ。

細い線が多少弱弱しくもある。でも、作画が丁寧で、ベタやトーンの用い方が、アクセントを与えていて、平板な印象はない。

世界は・・・日本人的な人々が住んでいるが、桜色の髪の少女がいて、しかも奇異ではないという。舞台となる都市のなかでは、振り袖姿の女性がいたり、ぞろりと着流し姿の男がいたりする。英米的な架空世界ではない。

海面が上昇し、大地が少なくなり、人々は「空挺都市」を造る。
そこは、まだまだ一部の選良の住む空間のようだ。
海上に浮かぶ「空挺都市」は、”化石燃料”の生み出す”蒸気”で浮かんでいるらしいのだが、
どうやら、この燃料、いわゆる石油や石炭のごときものではないらしい・・・
しかも、このエネルギーには、信じられない副作用もあるらしい・・・

というところまではわかった。なるほど、海面上昇して都市が、というと、それだけで、ありがちな近未来SFかと思ってしまうが、そういう予想はまったく外れた。意表を突く物語といえる。

しかし、絵柄や世界観に、なんとはなしに、長野まゆみや、鳩山郁子を連想してしまうのはなぜだろう。

だが、この作者、ちっとも長野や鳩山的ではない。なぜなら、長野や鳩山の物語の衆生人物が少年たちであるのに対して、この物語は、青年と少女の思いを、主軸としているからだ。

桜色の髪をした「空挺都市」の”女神さま”花宮ユナ・・・この少女の存在に注目すると、この話、ちょっとCLAMP的だ。

風波トキと、小鳥遊七雄(小鳥が遊ぶとかいて「たかなし」このネーミングのなんと長野・鳩山めいていることか!)と澤戸夏樹、彼らだけで物語が展開し、完結するのなら、長野・鳩山路線といえたのだが、ユナとトキの物語ということで、長野・鳩山路線からは完全に外れている。

少女が重要人物というだけで、こんなにも印象が変わってくるものなのだろうか(^^;

しかし、「空挺都市」を浮かべている”化石燃料”の正体は、どうやらとんでもなくグロく、切ないもののような・・・この感じは長野・鳩山的だなあ

なんにしても、先が楽しみである。

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