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2012年10月24日 (水)

ぱねぇす「メゾン・クローズ娼婦の館」

生まれて初めて使います。[ぱねぇす]。

今月、CSのイマジカBSにて「メゾン・クローズ 娼婦の館」というドラマが始まった。

フランスのテレビドラマである。

昨夜第1話があったので録画しておいたのを今見終えたところなのだが・・・いや、ぱねぇす

いや、ほんと、こういうのを当節でいうところの半端ねえというのではないかと。

娼婦と娼館の話というんで、まぁ、ある程度予想はしていたつもりだったのだけど、いやはや、半ばは予想通り。半ばは予想外。

予想外というか、「え。そこまでする?」という展開だったというか。

例えば、

身請けが決まった娼館ナンバーワンの娼婦なのに、女将が、あれこれゴネる。ゴネる理由はあれこれある。経営が苦しいから稼ぎ頭がいなくなるのは困るとか。でも、一番の理由は、女将がレズで、そのナンバーワン娼婦を手放したくなかったからだったりする。

ナンバーワン娼婦は、店に金を貸してる金貸し(ていうかヤクザ)をさりげなく焚き付け、女将に身請けを進めざるを得なくする。なんたって身請け金6000フラン。いまの日本で幾らかは判りませんw 盛大に送別会を催し店を去る準備を進めるナンバーワン娼婦。

ところがぎっちょんちょん。女将はゴロツキに頼んで、身請けする男を殺させる

一旦は店を去り、身請け後の愛の巣にと用意されたお館でくつろいでいた元ナンバーワン娼婦のところに、女将は「借金があるから」と店に戻ってくるようにいう。盛大な送別会の費用とかまぁ、あれこれまだ未払いだったんでしょうなあ。

それにしても、そこまでするか?と@@;

日本にだって遊郭はあった。時代劇のなかで幾らでも遊女の悲劇はあった。しかし、花魁がめでたくお大尽に身請けされようとするのを、いかなる理由があろうとも、阻むために、そのお大尽を殺したなどという話があったろうか。

せいぜい、妍を競った花魁が、往時の勢いも虚しく、病などで果て、骸がぞんざいに葬られるぐらいだったろう。

いやはや、これは、とんでもない。ドイヒーで、その酷さが半端ない。

しかも、これ、シーズン1だという。

まだ第1話だけど、まぁ、とにかく、登場する人物の誰しもが陰惨な末路が用意されてるであろうことは間違いない。ここまでピカレスクで、しかもサスペンスでもあると、いっそ清々しいとさえ思えてくるから不思議だ。

「19世紀が舞台でコスチュームプレイなんでしょ? そういうの苦手~」などとしり込みすることはない。

美徳が悪徳に負け、強いものが弱いものを虐げ、下手な情けは己自身を破滅させる、そういうのは古今東西かわらないから。

そういうのを、とことん追求したドラマな気がする。

ちなみに、衣装とかセットとかは、数年前のジェラール・ドパルデューの「レ・ミセラブル」とかに比べると、ちと安っぽい。だが、正確な時代考証とか、目もくらむような美術とかが肝心の話じゃないから、そこは大目に観ていいように思う。

(だが、19世紀において社会から娼館が、どう扱われていたかについては、きちんと描写されているのじゃないだろうか。第一話終盤で、純な娘が娼館に囚われ“健康診査”を受けているときのナレーションで語られた、様々な決まりごと。曰く、派手な服で外を歩いてはならないだの子供に近づいてはならないだの教会に近づいてはならないだの。これは史実どおりのようだから。しかし、子供に近づいてはならないだなんて、まるで現代の幼児性愛者や性犯罪者みたいな扱いだ。彼女たちは異常者だろうか?諸々の事情から身を売ることを生計手段にしなければならなくなっただけだと思うんだけど。そして社会は性産業従事者を必要としてたくせに。ほんとイヤになるよな、こういうダブスタ)

何度も言うが、これは悪徳と非道が手に手を取って、高らかに背徳の賛歌を歌いながら、美徳を虐げる話だと思う。

途中で見るのが辛くなる予感・・・(^^;

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