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2012年12月15日 (土)

ちょっとつまらなくなってきた「天智と天武」

「ビッグコミック」誌で連載されている「天智と天武」であるが、まぁ、毎回楽しく読ませていただいているのだが、最近、ちょっとつまらなくなってきた。

その理由はズバリ、大海人が、いつまでたっても謎の人、のままだからだ。

この作品は、連載第一回で、とんでもない爆弾を投下してくれた。・・・中大兄皇子の母・宝皇女と、蘇我入鹿の間に、一子・月皇子がいると。そして、回が進むにつれ、これが成長して、大海人であると分かってきた。

だが、しかし、この人物が、どういう立場なのか、いつまでたっても明らかにならない。

大海人皇子であるのか? 否である。連載第8回を数えても、いまだ、彼は、ただの大海人青年であって、皇子とはいわれていない。

疚しい覚えのある中大兄皇子が、あれは誰だと騒ぐのはわかるが、他の誰も、彼が何者なのか詮索しない。昔を覚えている者は、その面差しが、大逆人として葬り去られた或る人物(蘇我入鹿)に瓜二つであることに気づいているのに。

第8回で、中大兄皇子が豊璋を怒鳴りつけている「まだ、あの男の素性が分からぬのかっ!?」

豊璋こたえていわく「調べさせてはいますが、なかなか掴めぬ様子にて・・・今のところ、忍者の一族に縁があるのでは・・・・・・と。」

バカこくでねぇ、といいたい。

なにか?古代の宮中は、素性の分からぬ者を、ホイホイ出入りさせてしまうほどに、ゆるやかだったのか?

まぁ、平安の都とちがって、まだ牧歌的で、しばりはきびしくなかったのかもだけど、

しかし、信じられない。

デュマの「岩窟王」で、エドモン・ダンテスは、復讐を始めるため、パリ社交界に飛び込むに当たって、それなりの身支度を整えていたものだ(まぁ、金に物を言わせて整えた身分証明だったけど)、確かに時代は違うし、西洋と東洋、何もかも違う。しかし、身分制社会の厳しさというものは、頑としてあるはずだ。

極論をすれば、身分なきものは、「ひと」ではなかった。それが身分制社会だ。

田植えをする見目良き乙女に、天皇が声をかけ、「情け」を賜ることもあったろうが、それはあくまで、通りすがりのこと。

どこの馬の骨ともわからぬ男が、ほいほい前天皇にお目通り願えるものだろうか。

長岡コミックでは、こういうこと疑問に思ったことが無かったのだけどなあ・・・

成長した月皇子が、宮中の天皇家の催事に姿を現した。読んでいるこちらとしては、手引きしたものがいるのだな、と思った。彼の後ろ盾、蘇我本宗家が滅んでからこちら彼を庇護し養育し鍛えた勢力が。勿論それは中大兄皇子と豊璋に敵対し、彼らの政策に批判的な勢力のはずだ。それは誰なのか・・・と。しかし、それは、ボンヤリ、有耶無耶なまま話は進んでいる。そんな馬鹿な話があるか!

当初、ものすごくスリリングに思えた「天智と天武」であったが・・・、ここにきて、急に色あせてしまった。

・・・まぁ、見届けるためにも、読むけどね。

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