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2013年2月28日 (木)

「愛子さまが初めての女性天皇になればいいと思います」?

本当にそう思ってるんだろうかね@@;

だとしたら、エラいこったよ。

皇室のことをメインテーマとしている某ブログで、見かけたのだが

「愛子さまが初めての女性天皇になればいいと思います」

いやあ、目を疑ったね。

このコメントを書いた人、本当にそう思っているんだろうか。

わが国には、これまで、女性の天皇がいなかったと?

あの傑作マンガ「日出処の天子」を読んだ方なら、当然、豊満な女帝のことを覚えておいでだろう。推古天皇である。彼女こそがわが国初の女帝である。

厩戸皇子は、彼女の摂政となり、馬子とともに政治の腕をふるったのだった・・・。

もちろん、女帝は推古ただ一人ではない。

古代史は女帝の宝庫だ。

マンガ「天智と天武」でも登場しているが、その母・宝皇女は、女帝であった。当時の皇族のなかでさして勢力があったとも思えないのに・・・一度ならず二度も天皇となった。皇極あるいは斉明天皇である。

その後、天智の娘にして天武の妻だった鵜野讃良皇女は、夫・天武の死後、天皇となった。持統天皇である。・・・ていうか、このコメントを書いた人は百人一首も知らないのだろうか。「春過ぎて 夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」この歌の作者なんだけどなあ・・・いまどきの学校では百人一首やらないのか???

持統天皇の妹も、女帝となった。元明天皇である。
彼女は持統女帝にとっては異母妹だが、その子・草壁皇子の妃だった。だから、持統との関係は、実の姉妹であるとともに、姑と嫁である。そして文武天皇の母である。

元明天皇の娘も、女帝となった。元正天皇である。
彼女は、母は元明、父は、草壁皇子である。したがって、持統の孫である。彼女は文武天皇の同母姉である。

元正ののち天皇になったのは聖武天皇である。その娘・阿倍内親王は皇太子に立てられ、皇位をついだ。孝謙天皇である。しかも一代おいて、再び天皇に返り咲いた。称徳天皇である。ちなみに、この二度目の皇位のとき、僧・道鏡を寵愛して騒動となった。「女を天皇にするとオトコ絡みでろくでもないことをしそうでアカン」という考えのもとになったような天皇である。

その後、しばらく女帝は出ていない。

次の女帝は江戸時代初期に登場する。

信長・秀吉のあとをうけて天下を統一した江戸幕府と丁々発止のやりとりをしていた後水尾天皇がその抵抗の一環として、その娘・興子内親王に譲位した。明正天皇である。彼女の母親は、徳川2代将軍秀忠の娘・和子である。徳川腹の妃が産んだ子が天皇になったんだから幕府側は万々歳だったんじゃないの?と思うが、さにあらず。後水尾の退位も明正の即位も幕府に事前に断りがなかったと聞けば、そして、徳川の血をひいた皇子は誕生しなかったという事実を考えれば、幕府方の本音が想像できるのである。

最後の女帝は、1700年代の中期のことだ。

1762年、桃園天皇が崩御された。跡をつぐべき英仁親王がまだ5歳だったので、ときの公卿一同で評議し、中継ぎとして伯母の智子内親王は皇位につくことになった。後桜町天皇である。彼女は桃園天皇の異母姉である。二人は桜町天皇の子供である。彼女の諡号は父帝のことが強く意識されていることがわかる。

この後桜町天皇が、目下のところ、わが国最後の女帝となっている。

愛子さまが最初の女性天皇どころの話ではない。

わが国には、何人も女帝がいらっしゃる。(10代8人)。

一人で二度もつとめた方も二人いる。

それに、古代史には「この人は、本当は女帝だったのじゃないか?」と研究者が疑問を呈している人もいらっしゃるのである。例えば神功皇后。例えば飯豊皇女

あと、付け加えるとすれば、これらの女帝の誕生の背景には、それぞれ時代ごとの事情はあるけれど、けっして、彼女たち以外に子女がいなかったというわけじゃないことだ。奈良時代の女帝たちなんて、ほかに、青壮年の男子皇族がごろごろしている。それでもそれら男子皇族をさしおいて、彼女たちが皇位継承者となったのである。

まぁ、確かに、当該天皇の直系の子女、という点では、その人しかいなかった、というのはあるけどね・・・

明治憲法以後の歴史的にも浅く、伝統的ともいいがたい、オンリー男子継承はどうして、男女同権をうたった日本国憲法でも維持されているのか、そっちのほうが、よほど理解に苦しむ。

ていうか・・・泉下で女帝たちが、地上のこの有様をどうご覧じておられるか、そちらのほうが、よほど恐ろしい・・・(((@@;))))))ガクガクブルブル

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