ティム・ロスに似ているのは、
あの人がティムに似てるという巷説に対して、私は異議を唱えるのである。
タランティーノが「イングロリアス・バスターズ」を発表したとき、クリストフ・ヴァルツは日本でも知名度を得た。ティム・ロスのそっくりさんとして。
いまだに、あのナチの将校を、ティムが演じたのだと信じている人は多い。
近く公開される「キング・オブ・マンハッタン~危険な賭け」の公式サイトでは、ティムの出演作として「イングロリアス・バスターズ」をあげているのを見てビックリした。業界の人でもウッカリしてしまうほどなのだなと。(そろそろ訂正はいっているかしら)
でも、こうして並べてみると、似てないと思うんじゃないかな。そうでもない?
やっぱり似てると思う?
この画像、ティムのはご存知「ライ・トゥ・ミー」のカル・ライトマン博士に扮したもの
クリストフは、さて、どの作品でのものか定かではない・・・
この二人、5歳離れている。(ティム’61年生、クリストフ'56年生)
ちょっと驚異的に思うのは、それで5歳年下の男と似ているといわれるクリストフの顔である。むくみや弛みのない頬。引き締まった顎。マダム渡辺の美顔術でも実践してるんじゃないかと邪推してしまうほどだ。
私は、二人は、いわれるほど似ていないと思っている。
たまたま、タランティーノという一人の映画監督の作品の中での立ち位置が、観客の想像と合致しただけじゃないかと思うのだ。
こうして並べてみると、つくづく違うなと思う。
ティムは、やはりアングロサクソンという感じがするし、
クリストフは、ゲルマンという感じがする。
なんといっても、両者の一番の違いは、瞳だ。
ティムのほうが、目がデカいっていうか、ギョロ目でしょ?
だから、世間で「クリストフ・ヴァルツって役者がティムに似てるってよ」という話を聞いたとき、信じられなかったんだよね。
目が全然違うから。
でも、両者で敢えて似てるところを探すとすれば・・・ある。
それは、顔の鼻から下の部分だ。
薄い唇。
すっきりした顎のライン。
ここは、時折、昔のティム・ロスを見ているような気がする。
はっきりいって、今のティムは年を取って、ある程度顔が崩れいている。本家ティムの顔からは失われた若き日のティムの顎のライン。すっきりとした頬から唇にかけてのつるっつるさ。そういうものが、5歳も年上のクリストフに見出される。
それにに驚くのだ。
やっぱりクリストフ、なんか美顔術やってるんじゃねえのかw
そして、私が考える「ティムのそっくりさん」は、この人で止めを刺す。
世界的チェロ奏者、ミッシャ・マイスキー先生である。
(でもこの人、写真によっては、ラモスさんにも似てるというw)
« 贔屓のシリーズが失墜していく曲がり角~コーンウェル「検屍官」シリーズ「警告」から「痕跡」までを読了して(2) | トップページ | ドラマ「信長のシェフ」最終回 »