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2013年4月22日 (月)

メモ:三宅島の神々

やはり三宅島は火山島である。そして、その噴火のすさまじさ、火の威力は、畏怖すべき神とみなされていたらしい。

【荒島神社】(あらしま・じんじゃ)
①祭神は、ヒムスビノカミ
三宅島神名帳によれば「御稜威 著しく 土人畏み恐れ候」とある。
②富賀平から富賀神社を移したとき、ただちに現在の富賀神社に移したのではなく、初めにこの荒島神社に移した。つまり、富賀神社の跡地。→火山の噴火により、たびたび富賀神社は移築を余儀なくさせられているそうな。
ヒムスビノカは、移動のあと、新たに祭られたのであろうとのこと。

【八十司神社】(はづじつし・じんじゃ)
社伝からの引用
①「三宅島神名帳によれば、阿古の山中には無数の噴火口があり、それぞれの火口跡に火の神が祭られていたが噴火のたびに焼失し維持が困難なため、それらの神社をひとまとめにして祀ったのがこの八十司神社であるといわれている」
②「八十」は、「八百万神」という表現同様、「無数の」という意味合いと考えられる。いかに噴火口が多かったか!

【若宮神社】(わかみや・じんじゃ)
社伝からの引用
①祭神は、物忌奈命(モノイミナノミコト)。
物忌奈命は、三島大明神が孝安天皇の頃、天竺から伊豆に来る途中の筑紫で家来にした三人の兄弟(兄妹)の長兄。この三人の家来が中心となって、伊豆の島々を噴火創成し、また芦ノ湖から追ってきた大蛇を退治し村人を救ったといわれている。
長兄の物忌奈命は伝説では神話時代最も活躍した神である。
②若宮神社は側火口の跡にあり、古くは噴火神の一つであったと考えられる。

筑紫でヘッドハンティングされ、伊豆諸島にやってきた神。「物忌」という名前がなんとなく出雲系な印象をかもしだすが、島々を噴火で創成って、豪気な風景。・・・それにしても、芦ノ湖と三宅島で神々の喧嘩があったとは知らなかった。

【火戸寄神社】(ほどり・じんじゃ)
社伝からの引用
①祭神は、カグツチノカミ。
剣を創造した神だそうである。「神話時代、事代主命の命により、錆ヶ浜に姫を追ってきた大蛇を退治した剣は、その時に作った剣であり時間がないため神剣を引きのばして作ったといわれている。」→このときの剣というものが、代々、神官を務めてきた壬生家に伝わっている。伸ばした跡があるそうな。
②三宅島では、噴火の噴気孔を「ホド」といい、「ほどり」という社名からみても「コシキ山噴火口」を祀る神社ともいわれている。

このカグツチは、記紀神話で知られているものとは、えらくイメージが異なる。剣を作るだなんて・・・これで彼が片目で足が不自由だったらヘパイストスだ。記紀神話のカグツチも火の神とされているし、彼を産み落としたことで母なるイザナミは陰部を焼かれ、その傷が元で死んだと考えられている。女陰の古語が「ほと(ほど)」である。しかし、三宅島にはイザナミ神話はないようである。

まぁ、総合すると、つくづく、三宅島って、火山島なのね・・・ということ。

それでも、人々は根付き、暮らし、生きてきて、噴火を災害とみず、神々のエネルギーのほとばしりとみてきたということなんだろうなあ。

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